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ネット生保の“開拓者”ライフネット生命の苦境 [企業・団体]

【KDDIとの資本・業務提携で信用力を増強】
インターネット専業の生命保険会社である「ネット生保」のパイオニア的存在、ライフネット生命保険株式会社が苦境にあえいでいるという。

ライフネット生命は、2015年4月20日に携帯電話サービス「au」を傘下に持つKDDI株式会社との資本・業務提携を発表。これによる第三者割当増資で、KDDIはライフネット生命の株を16パーセント近く保有する筆頭株主となり、ライフネット生命は約30億円もの資金を調達。今後、auのスマートフォンを通じて保険商品の販売を強化していく計画だが、ライフネット生命にとっては信用力の補完という面も大きいという。

【小さいシェアの中での競争激化】
ライフネット生命が、KDDIを販売網の拡張としての提携先だけでなく経営上の「後ろ盾」にもするという選択をした背景には、他のネット生保との競争激化があるとされる。

2008年4月にSBIアクサ生命(その後「ネクスティア生命」を経て現在は「アクサダイレクト生命」に社名変更)が開業し、同じ年の5月にはライフネット生命が開業して日本におけるネット生保の歴史がスタートしたが、現在はライフネット生命を含めて8社が生命保険のネット販売を展開。

その反面、生保市場におけるネット生保のシェアは1パーセントにすら満たない状態で、ライフネット生命の場合、2014年度における新規契約者数はピーク時の半分以下なっており、開業以来「シンプルでわかりやすい生命保険」で邁進してきたライフネット生命に関しては、その方針自体が顧客ニーズの取りこぼし、さらには他のネット生保との業績差につながっているのではとの指摘があるという。


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