中国主導のアジアインフラ投資銀行への対応に揺れる日本政府 [政治・経済]
【閣僚間で意見の相違】
中国が設立を提唱しているアジアインフラ投資銀行への対応をめぐり、日本政府が揺れている。
アジアインフラ投資銀行への参加について、条件付きでの参加の可能性をちらつかせている麻生副総理に対し、菅官房長官が慎重な立場にあると表明するなど、閣内でも意見が分かれている状態だという。
【フランス、ドイツ、イタリアなどがアジアインフラ投資銀行に参加へ】
日本としては、アメリカと歩調をとって運営してきたアジア開発銀行との兼ね合いなどがあることから、アジアインフラ投資銀行への参加には消極的な立場をとってきた。
だが、イギリスや東南アジアがアジアインフラ投資銀行構想に賛同していることに加えて、2015年3月17日にはフランス、ドイツ、イタリアの各国も参加を表明したことを受けて、閣内では参加に前向きな意見も出始めている。