アメリカ産牛バラ肉の価格上昇で牛丼チェーンに値上げプレッシャー [政治・経済]
【1キログラムあたり1,000円を突破】
2014年9月の時点で1キログラムあたり1,000円を突破した「ショートプレート」と呼ばれるアメリカ産の牛バラ肉の急激な価格上昇が、牛丼チェーンに「値上げ」プレッシャーをかけることになってきているという。
アメリカ産の牛バラ肉は、2013年8月までは供給量の安定により価格も下落傾向にあったが、同年9月から上昇傾向に転じ、1年で2倍にまで価格が跳ね上がる事態になっている。
【円安と干ばつによる穀物価格高騰のダブルパンチ】
この状況を招いている理由の1つは、昨今の円安ドル高の為替相場。これが輸入価格を押し上げているというのがあるが、そればかりではなく、2011年から2012年にかけてアメリカで発生した干ばつも影響しているという。
この干ばつが、家畜のエサとなる穀物価格の高騰を引き起こしており、さらには現地の酪農家の間で繁殖用の雌牛を売る動きまでが起きたことが事態に拍車かけているとのこと。