スカイマークが10月には仙台空港から完全撤退に

【仙台～神戸便を10月下旬に休止へ】
経営再建中の航空会社スカイマークが、2015年10月24日の便を最後に仙台～神戸便を休止するという。スカイマークでは既に必要な申請を国土交通省に対して行っているとのこと。

不採算路線の整理の一環として、スカイマークでは3月で仙台～新千歳便と仙台～福岡便から撤退しているが、残りの仙台～神戸便からも撤退することにより、仙台空港を起点とするスカイマークの路線はこれで完全になくなることになる。

【金を出すインテグラルと社長を出すANAによる、スカイマーク再建の行方には不安も】
スカイマークの再建では、投資ファンドのインテグラルと大手航空会社の全日空（ANA）が支援を行うことが正式決定しており、筆頭株主となるインテグラルが資金を提供し、ANAホールディングスからは社長が送り込まれるという。

だが、今後、経営再建の方向性をめぐりインテグラルとのANAの間で対立が起こるのではとの見方もあるほか、これまでにもJAL（日本航空）やANAといった既存の航空会社とLCC（格安航空会社）との間で存在価値を見失った、日本に本格的なLCCが登場する前に新規参入した航空会社を実質的にANAが傘下に組み入れてきていることから、スカイマークもいずれANAの別働隊と化して航空会社におけるJALでもないANAでもない「第3極」が消滅し、それが運賃などで利用者の不利益となって跳ね返ってくる未来も十分予想される状況になったと言える。